便利なETC2.0
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ETC2.0について
料金収受のシステムから、情報サービスの基盤へ
料金収受システムだけだったETCが生まれ変わって、高速道路を賢く使うETC2.0に進化しました。
高速道路と自動車が情報を連携して、渋滞の迂回ルートを教えてくれたり、安全運転をサポートしたり、災害時の適切な誘導をしてくれたり。
ETC2.0の多彩な情報サービスが、便利で快適なドライブ体験を提供します。
ETC2.0で道路とクルマが双方向通信
ETC2.0では、全国高速道路の約1,800ヵ所に設置された通信アンテナ「ETC2.0路側機」とETC2.0対応車載器、カーナビが、高速大容量のDSRC通信方式によって双方向通信することで、多彩なサービスを実現しています。
情報提供サービスの一部は、2014年9月までITSスポットサービス(DSRCサービス)として提供されてきたものと同じですが、ETC2.0では、それに加えてETC2.0路側機が双方向通信で収集した数多くの車両の走行履歴情報をフルに活用し、支援など、より高度で多彩なサービスを提供します。

ETC2.0では、最大1,000km分の道路交通情報をはじめ、従来の簡易図形情報も複数提供されたり、前方状況のカメラ画像が静止画で配信されたり、音声による情報提供が行われています。
また、ITSスポットで車載器が情報を蓄積し、特定の場所でドライバーに情報提供することも可能なため、高速道路上の全ての道路が、サービス対象となります。


従来サービス(VICS)とETC2.0の違い
VICS(Vehicle information and Communication System)とはカーナビ向けに道路交通情報を提供するサービスのことで、ETC2.0もその一つです。
VICSはFM多重放送、光ビーコン、電波ビーコンの3つのメディアで提供されており、それぞれ情報提供の対象道路、提供情報に違いがあります。
FM多重放送 | 光ビーコン | 電波ビーコン | |
---|---|---|---|
![]() VICS WIDE |
光ビーコン | ETC 2.0 (5.8GHz帯) |
|
カバー範囲 | 都道府県単位の道路情報 | 前方30km、後方1kmの主に一般道の情報 | 前方1,000kmの主に高速道路の情報 |
提供内容 | 自車位置、目的地に関係なく広域の道路情報+特別警報・大雨情報 | 自車位置をもとにした進行方向の詳細な道路情報 | 自車位置をもとにした進行方向の詳細な道路情報 |
簡易図形等 | ![]() |
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文字情報 | ![]() |
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地図表示 | ![]() |
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ドライブを快適に、道路交通を効率的に。
ETC2.0は、自動料金収受システムとしてのETCや各種運転支援情報を提供するETC2.0サービスなど複数のサービスを、一つの共通基盤(プラットフォーム)として提供する、世界でも初めての試みです。
このプラットフォームの第一の目的は、ドライバーの方々の運転支援です。道路と自動車が協調することでより快適なドライブ体験を提供します。もう一つの目的は、社会基盤として重要な役割を果たす道路交通システム全体の効率化です。ドライバーの方々への情報提供によって道路交通を制御することで、渋滞や交通事故の削減、物流効率の向上、沿道環境の改善といった様々な課題解決を図ります。
誰もが渋滞に巻き込まれることなく、移動時間が最も短く、料金が最も安く、環境への影響が最も少ないルートを選択できる、高速道路をめざして。ETC2.0はドライバーにも社会にもやさしい未来への道作りを支えていきます。