使える・
広がるETC

2019年に開業した、上下線集約型のPA「PIT SUZUKA」。PA内は、お土産コーナーやフードコート、コンビニエンスストア、さらにはシャワー施設やドッグランなど、多様な施設が特徴です。また、鈴鹿を代表する「鈴鹿サーキット」にちなみ、実際にF1で使用されたレーシングカーや、日本グランプリで上位入賞を果たしたレーサーの手形、さらにはバイクレースで使用されたレーシングスーツなども展示。なお、展示は不定期で入れ替えられ、貴重なF1カーやエンジンが展示されることもあるのだとか。屋外スペースには、大阪方面の「O」名古屋方面への「N」正面に鈴鹿の「S」をかたどったモニュメントが設置され、フォトスポットにもなっています。

「PIT SUZUKA」内にある「定食・丼 すず食堂」。カレーや定食が楽しめる食堂ですが、中でも名物なのがほかほかのご飯の上にジューシーなぼつ焼とキムチ、ねぎをのせた「ぼつ焼丼」です。ぼつ焼に使用されるのは、松坂豚一頭から約350グラムしかとれない貴重なハラミ部分。それを「ぼつぼつ」と焼くことから、「ぼつ焼」と名前がついたのだそう。特製ダレにつけこまれたお肉は、噛めば噛むほど肉のうまみが口の中いっぱいに広がるおいしさ。この「ぼつ焼丼」目当てに立ち寄る人も多いという、すず食堂一番の人気メニュー。お土産コーナーでも冷凍ぼつ焼が購入できます。

猿田彦大神を祀る「椿大神社」の創建は西暦紀元前3年と古く、「日本最古の神社」のひとつ。学業や仕事など、人生を良い方向に導いてくれる「みちびきの祖神様」として、年間約150万人の方が参拝に訪れます。厳かな雰囲気の参道をまっすぐ進むと正面に本殿があり、その隣には猿田彦大神の奥様である天之鈿女命を祀った椿岸神社が見えてきます。ここは別名「芸道の神様」で、踊りや芸術を生業にする方々が全国から訪れるといいます。そのすぐ脇には入道ヶ岳を源泉とする「かなえ滝」が流れ、願いをかける人の絵馬が多く飾られています。3年に1度（丑・辰・未・戌年）行われる獅子舞の神事には毎回大勢の人でにぎわい、歴史の深さを感じさせられます。

「経営の神様」とも呼ばれる松下幸之助氏が寄進した茶室・鈴松庵。鈴鹿の「鈴」と松下幸之助氏の「松」をとって命名されました。木々のこもれびの中にたたずむ茶室内は、小間、広間、立札席の三室に分かれ、静かで落ち着いた雰囲気。窓からは四季折々の風景を楽しめるほか、お茶と和菓子をいただくこともできます。入道ヶ岳より流れてくる水で淹れたお茶は、まろやかさと風味が引き立った格別のおいしさ。お皿は持ち帰りも可能です。椿大神社の参拝を終えた後、立ち寄ってみては。

日本で初めての本格的なレーシングコースとして誕生した鈴鹿サーキット。F1日本グランプリや鈴鹿8耐といった世界的自動車レースが開催地として多くの人に知られています。

場内には「鈴鹿サーキットパーク」が併設。3歳から自分で操れるアトラクションや家族や友だち同士がライバルとなって記録に挑戦したり、協力して目標を達成したりとアトラクションも盛りだくさん！また、スタンダード利用からファミリーが利用できるホテルや初心者でも気軽に楽しめるキャンプ場などの宿泊施設もあり、1日中楽しめるモビリティのテーマパークになっています。

1902年創業の老舗和菓子店「椿草もち本舗 春泉堂老舗」。椿大神社のおひざ元に位置するこちらの看板商品は「椿草もち」と「椿麩まんじゅう」です。春一番に芽吹いたよもぎと、国産のもち米と小豆を使用し丁寧に仕上げた「椿草もち」は、よもぎと小豆の香りが漂う上品な味わい。こしあん・つぶあん両方取り揃えていますが、小豆の風味をダイレクトに味わえるつぶあんファンが多いのだとか。また、ぷるぷるっとした食感の「椿麩まんじゅう」は、笹がほのかに香りお餅のようなふわふわ、もちもちとした独特な食感です。地元の方が買いに来られることも多く、日によっては昼過ぎに売り切れてしまうこともあるので、お早めに！

※掲載内容は、取材時点（2022年10月）の情報です。お出かけになる前は、最新の情報をご確認ください