使える・
広がるETC

「遊園地などの入場者ランキング」で名だたるテーマパークを押さえ上位に輝いている「刈谷ハイウェイオアシス」。一般的にイメージされるパーキングエリアとは一線を画す施設の充実ぶりです。遠くからも目立つ高さ60mの観覧車がランドマーク。広々とした敷地内には地元グルメ・名店の味が揃うフードコート、天然温泉から産直市場まで備え、老若男女問わずに1日中遊べるレジャーエリアになっています。
パーキングエリアといえば、食を楽しみにあげる人も多いはずです。施設の中央付近 セントラルプラザに構える「鶏三和」は明治33年創業の老舗。「名古屋コーチン 親子丼」は、鶏の引き締まったプリプリ感と濃厚な卵の味が何とも美味しい逸品です。甘辛ダレがクセになる手羽唐も人気メニューのひとつ。

同じくセントラルプラザにある「ヤマサちくわ」も豊橋名産として有名な老舗店。店内で焼いているため、できたてのちくわを食べることができます。しっかり歯ごたえがある「鯛ちくわ」（写真右）、大粒のコーンの甘さが引き立っている「まるごとコーン」（写真左）など、名古屋らしい味わいは期待を裏切りません。なお、フードコートは同敷地内の上り・下りのパーキングエリアにもあるので、名古屋らしいオリジナルメニューを見つけてみては？
いっぽう、東海地区の名物をテイクアウトしたいなら「おみやげコーナー」に足を運びましょう。名古屋メシを象徴する味噌をはじめ、陳列されたこだわりの銘菓は見るだけで心が躍ります。
地元で採れた野菜や果物・肉・魚などが気になる人は「産直市場おあしすファーム」へ。旬の地域食材がズラリと並び、観光客だけでなく地元の人たちからも愛されています。

SNSで“映える”と話題になっている「デラックストイレ」をご存じですか？トイレとは思えない重厚な外観はもちろん、中に入ると超豪華な内装にびっくり！ホテルのラウンジを彷彿させるつくりで、ランダムに配置された手洗器がオシャレ。通常個室のほか優越感に浸れそうな広いVIP TOILET、さらにおむつ替えコーナーや更衣室など機能面も充実しています。
「天然温泉 かきつばた」は、刈谷市初の天然温泉として県内で高い人気を誇っています。高濃度炭酸泉のお湯は出てからも身体がポカポカ。多彩な内湯と露天風呂、そしてサウナから岩盤浴まで設備が豊富で、「ちょっと旅の疲れを癒す」つもりで寄るとついつい長居をしてしまうかも!?。
ファミリーで楽しめる！といえばパーキングエリアに隣接している岩ケ池公園も外せません。ここでしか遊べないオリジナルな遊具やアスレチック遊具などがある無料エリアと、メリーゴーランドやゴーカートといった有料遊具ゾーンで構成。未就学児から高学年まで幅広く楽しめるのがうれしいポイントですね。

戦国乱世の真っただ中に起きた織田信長と今川義元の合戦、桶狭間の戦い。その舞台となった地とされており、国の指定史跡です。敷地内にある「七石表」は、義元を含む７人の戦死を示すとされる場所。また、義元の霊が祀られている墓など、戦いを偲ぶ石碑が多数配置されています。今川軍が約2万5000人だったのに対し、3000人ほどの軍勢で奇襲攻撃をかけ、見事に天下取りへのきっかけをつかんだ織田信長。こんもりと緑におおわれた静かな公園で、歴史を揺るがす合戦に思いを馳せてはいかがでしょう。

「桶狭間古戦場伝説地」から程近いところに関連場所がいくつもあり、歴史好きならぜひぐるっと散策してみるのがおすすめです。「戦人塚」は桶狭間の戦いで戦死した今川軍約2500人を曹源寺の快翁龍喜（かいおうりゅうき）和尚が供養した場所とされ、国の指定史跡。供養碑は百八十回忌に建てられたといいます。住宅街の高台にあるため、見晴らしは抜群。今でも曹源寺の住職が供養を続けています。
そして、市の指定史跡となっている沓掛城址は、桶狭間の戦い前日に今川義元が入城し、織田攻撃の準備をした場所だそう。昭和に行われた発掘調査では木簡や茶碗など多数の遺物が発見。今は公園として整備されています。

刈谷市の歴史・文化を見て、触れて、体験して学ぶことができる歴史博物館です。“博物館”というとちょっと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、こちらはまず外観がオシャレ！ダイナミックな切妻屋根が印象的で、2019年にグッドデザイン賞を受賞した建築美が魅力のひとつとなっているんです。エントランスの先には天井が高く開放的なロビー。内装に目を向けると、レンガと木材でデザインされた高級感あふれる壁面。2階へ続く階段のレンガ壁には織物をイメージした透かし模様が入っており、和モダンな雰囲気が演出されています。

階段を昇った先の常設展示コーナー「歴史ひろば」では、刈谷の縄文時代・刈谷藩と城下町・刈谷発の近代化をテーマに歴史を学ぶことができます。刈谷城のジオラマに受付で借りることができるタブレットをかざすと立体的に展示の解説を楽しむことができる“AR体験”も、ここならではの特徴といえます。
1階に降りると、地元のお祭りの臨場感を味わえる「お祭りひろば」が。愛知県の無形民俗文化財に指定されている万燈祭（まんどまつり）の万燈や、刈谷市の有形民俗文化財に指定されている山車などが煌びやかに配置され、迫力十分。万燈を担いで祭りの雰囲気を体感できるコーナーもあるので、ぜひチャレンジを！

城下町刈谷市とともに創業100年以上の歴史を刻んできました。老舗菓子屋でありながら、若者層も気軽に足を運べるモダンな店のつくりと品揃えが魅力的です。一番人気は「黒岩かりんとう饅頭」。（右上から時計回りに）芋餡・黒糖・チーズの３種類のフレーバーがあります。スタンダードな黒糖は、黒糖を練り込んで揚げた生地はカリカリ､中の滑らかなこしあんとの食感の組み合わせが絶妙！可能な限り揚げたてを提供するため作り置きはあまりしないといいます。

掲載内容は、取材時点（2022年9月）の情報です。お出かけになる前は、最新の情報をご確認ください。